【ディスクレビュー】橋爪もも「夜道」

今回のディスクレビューは2018年6月に発売された、橋爪ももの「夜道」です。
またもや少し前のアイテムですが…何かのきっかけでここにたどり着いて、初めて知るっていう方が居たらいいなぁと思ったり…。出会った人が初めて出会ったなら、その人にとってはその時にその人にとっての新譜になる…ってのも考えにあるので。

ただ…前回もそうでしたが、ディスクレビューになってるかは心配(笑)

橋爪ももについて

日常の鬱積した感情を歌詞に押し込み
ロックを基調に、ダークな歌から、物語を紡ぐような繊細なバラードまで
幅広いジャンルを自作のロリータ・ファッションで歌う。

橋爪ももオフィシャルWeb「生乾き日記」Profileより引用

プロフィール見るとキャッチコピーみたいなものとして”ロリータ・ギター弾き語りシンガーソングライター”なんてのもある。
最近、レギュラーラジオではその肩書というかキャッチコピーを取って”シンガーソングライター”としているらしい…。
自分はラジオ聴けないし、聴いてないけど、Twitterや番組ブログでみました。

HPとかTwitterのプロフィールにはまだ記載されているし、完全に外したわけではないのだろうけど…中途半端に混在するよりはどっちかにしたほうがいいと思うんだけど。
寧ろ新しく自分の音楽性に絞って”哀愁ロックシンガー”とするのもいいような気がする。

ライブとかでも自己紹介MCでよく「シンガーソングライターの〇〇です!」ってする人たち居るけど…。ライブ会場でそれ要るかな?って思ったりするんだけど…。
例えばラジオとかテレビとか媒体なんかに出るときに何をしてる人か?っていうので肩書としては、もちろんありだけど…。
なので”シンガーソングライター”っていうのは実はキャッチコピーではないよなぁ…と。

彼女の場合は色々くっつけた”ロリータ・ギター弾き語りシンガーソングライター”をキャッチコピーとしてフライヤーとかにも使ってた。これはまぁ見たまんまだけど、興味を引かせる言葉として使ってるからキャッチコピーになるのかな?っていう気もする。そんな現在、メジャーデビューして露出も増えたりしてる中なので、音楽性に絞ったキャッチコピーに変えてみるのは一つの手だと思ったりするので…。

哀愁ロックってなんぞや

さっきの”ロリータ・ギター弾き語りシンガーソングライター”もそうなんだけど…情報過多にして混乱させるのが目的なのか?とも思ってしまう(笑)
これは、彼女の造語で定義はハッキリわかりづらくって…漠然としたもののような感じ…。

橋爪もも : 「哀愁ロック」というものを勝手にやっていまして、歌詞もそうなんですけど、みんなが普段口に出さないような感情、「負」とか「ネガティブ」とか「後悔」とか、そういったものを取り上げることが多いんです。

TOPPA!! 橋爪ももインタビューより引用

インタビューとかで自ら「哀愁ロック」に触れてるのはあんまり見かけないような気がするのですが…「本音とは醜くも尊い」が発売された時のインタビューの中で触れてた個所が上記のもの。要するに彼女の音楽=哀愁ロックでいいんだと思う(笑)

かなり前のライブで、ぼんやり覚えている流れだけど「M」を歌った後で自己紹介するMCで「哀愁ロックをやってまして…でも、曲調は色々で…次やる曲は思いっきりフォークソングで・・・」と話した後に「今は猫」を演奏したっていう…。わざと困惑させてるのか?っていう(笑)
ロックって一口に言ってもいろんなジャンルがあるので実は一つに括れないと思う。その中で”ロックンロール調”があったり”ジャズ調”があったり”フォーク調”があったり…でいいと思う。厳密にいえば違うんだけど、聴く側にとってはジャンルは一つの目安でいいんだと。なので、発信する側が迷わず、哀愁ロックは自分が奏でるすべての楽曲…くらいの意思で。

仮に「今は猫」を商業ベースに乗せるなら”フォーク”で括られるだろうし…そのほうが間口は広いと思うのでそうなっちゃうかなぁ…。
その時のアレンジでガラッと印象は変わると思うけど、アルバムの中の1曲なら”哀愁ロック”で突き通せるけど、シングルにしちゃうと”フォーク”…かも。

最初にライブを観たのは約5年前

初めて橋爪ももを観たのは2015年の1月。池袋で行われた3マンライブなんですが…。その2~3年くらい前に知り合った友人のミュージシャンから久しぶりに連絡がありました。「今度、自分が手伝ってるアーティスト3組のライブがあるのでよかったら見に来てください…」と。で、行くことにしたのですが、行く前にどういうアーティストが出るのかなぁと下調べでググったりしてみました。そしたら”ロリータファッション”ってところや独特のブログの雰囲気から、経験や勘で何となくの印象とかイメージとかが頭の中に生まれて、「多分この子はビジュアル系が好きで…音楽的にもそんな感じかなぁ…」っていう。

実際にライブ観たら、思っていた印象とは違っていて…独特の世界観があり、何となく気になるアーティストでライブはまた観てみたいなぁって率直に思って、その2週間後のライブを観に行ったと思います。
その時のライブで印象に残っていた曲は「今は猫」と「公然の秘密」
「公然の秘密」は多分、ロリータファッションで思いっきり和テイストのテーマを弾き語りしてたから、より印象深く感じたのは間違いない。「今は猫」はシンプルなんだけど聴き入らせるもの、メロディーとストーリーに力のある曲だなぁ…と思いました。

それ以外に抱いた印象は日本語を大切にしてるアーティストで、メロディーは勿論そうなんだけど、それ以上に言葉と歌そのものに魅力のあるアーティストだなぁと。
これはずっと言い続けていたことだし、本人にも伝えたことはあります。
アルバム発売後のインタビューで「日本語を大切にしている」っていうことを本人が発言してたので、やはりそうなのかな…と。

もう一つは中低音が魅力的なボーカリストでもあるかな。
そこは個性で武器になる要素だよなぁって。

ビジュアル系好きっていうのは、少なからずとも外れてはいなかったみたいだし、彼女の音楽を好む今のファンたちには同じくビジュアル系を好きな人も結構いる。
多分ルーツとして何らかの空気感とかが滲み出てるんだろうな…という気もしますが。そこを活かせるプランニングがあってもいいよなぁ…と。

まぁ…自分の場合は過去に”ゴスロリファッション”のアーティストがビジュアル系のお店で売れたし、そういうお店で売ろうとした経緯があるので、そう感じたり思ったりしたんですが。

前置き長い(笑)

全6曲の哀愁ロックが収録されたミニアルバム「夜道」

前置きが長すぎましたが、そんな経緯で知ったアーティストの橋爪ももが2018年6月に発表したメジャー1st ミニアルバムが「夜道」
全6曲の”哀愁ロック”が収録されています。

このミニアルバムはものすごく色んなバランスがいい気がしていて、ジャケットを含めたアートワークがまず秀逸というか…。
元々、橋爪ももの音楽を知っていたら期待感が湧くものになっているような気がします。
それにジャケ買いの対象にもなりやすい気もしたりするし…。音楽が何となく見えるジャケットってあると思いますが、そんな感じ。
上手く書けない自分がもどかしい(笑)

そして収録曲のバランスもバラエティに富んでいて、曲数も丁度聴きやすい感じもします。
少しでも沢山1枚のアルバムに入っているのもファンとしては嬉しいものなんだろうけど、一気に全部聞くには時間がかかったりするし(笑)

もしかしたら「橋爪もも 入門編」的なミニアルバムかもしれません。
このミニアルバムに関わらず、これまで発表してきたアルバム系ってちゃんとタイトルコンセプトがあってそこに沿った楽曲をバランスよく集めているっていうイメージはあるかなぁ…。
ストーリーテラー的なアーティストだから自然とそうなるのかもしれない。

My Favorite 3 Songs

ということで…アルバムレビューの部分がやっぱり少ないのですが…(^-^;
でも、書き連ねたことは、多分アルバムの中身につながっていってると…思いたい(笑)
そして今回もミニアルバムの中から好きな3曲を。6曲収録だから半分になっちゃうけど(^-^;

自由

ミニアルバムの1曲目「自由」
単純にカッコいい、疾走感のある楽曲でワンマンライブでのバンドでの演奏は圧巻でした。
BSテレ東のドラマ「逃亡花」の主題歌で先行配信シングルにもなっていた曲。
リピートしたくなる曲です。

小説家

この世界観の橋爪ももが実は一番好きです。
次にリリースしたフルアルバムの「公然の秘密」とか、未発表の「ヒトガタ」とか…。
多分、彼女の真骨頂はこういう曲を書くことなのかも…。
こういう曲集めたアルバム作ってヒットしたら革命かもしれない…。

僕は知らなかった

こういう曲を作ったっていうのは意外だった気がして…最初にミニアルバムを聴いて知ってる曲以外で、一番いいなぁと思ったのがこの曲。
歌詞に込められたテーマとかは深いものがあるとしても、さらっと聴ける曲調で歌詞的にも他のものよりもポピュラリティーがあるような気がして…。
最初に聴いたときにドラマのエンディングで流れているイメージが浮かびました。
ちょっと切ない系のドラマで(笑)
もうちょっと前面に押し出していってもいいのになぁと思うけど・・・本筋じゃないのかもですね(^-^;

ディスク情報

タイトル 夜道
アーティスト 橋爪もも
発売日 2018.6.20
レーベル JAPAN RECORD (徳間ジャパンコミュニケーションズ)
収録曲
自由
依存未遂
小説家
ドッペンルゲンガー
僕は知らなかった
独身