【ディスクレビュー】JETZT 「THE NEW WORLD」
今回もまた四半世紀前の作品、JETZTのメジャーファーストアルバムです。
掘り起こして欲しい作品シリーズ…になるのかなぁ…。
JETZTについて
JETZT(イエッツ)は、日本のロックバンド。1989年にEPIC SONYからメジャーデビュー。メジャーから2枚のフルアルバム、1枚のミニアルバム、3枚のシングル、2枚のサントラに1曲ずつ参加を発表した。
また、「So Long Dear Friend」は、OVA「新キャプテン翼」のオープニングテーマにもなった。
バンド名は、ドイツ語で「今」「現在」を意味する。
前回のレビューFESTA MODEもでしたたが、色々過去の音源とか探していた時にはネットで検索していても全然情報なかったんですが、今はこうやって少しではあるけど情報が見れるのはいいなぁと思います。
自分がJETZTを知ったきっかけは大学時代の軽音サークルに入っていて、合宿があり、その合宿に参加したメンバーの中で合宿期間中だけ組んだバンドで練習して最終日前夜に発表会をするみたいなのをしていました。その合宿でのバンドで先輩のギタリストがこの曲やろうっていう事で持ってこられたのがJETZTの「Tear Drops」でした。
めちゃくちゃカッコよくって…。
はまってしまい…。
でも、その頃キーが高くてサビが歌いきれなかったという悔しさもあり…。
この曲をカッコよく歌えるように頑張ろうと思い…その後、何度かサークル内でJETZTのコピーをしました。
2年後にはちゃんと「Tear Drops」リベンジ出来て…その次の年にはセカンドアルバム「鼓動」から2曲をコピーしたりしました。
・・・なんか自分の想い出であってバンドについてではない(^-^;(笑)
ギタリストの宍倉州吾が氷室京介のバックバンドで演奏していた
先輩がこのバンドを知ったきっかけは、見出しの通り氷室さんのバックバンドで演奏していたみたいで、雑誌の記事に載っていたか何かのようです。
でも、自分はそのライブや記事は見てないですし、映像化されているライブではなさそうで…。
その後のライブでは全く参加してないみたいで…宍倉さんの演奏も、バンド自体のライブを観ることも出来なかった状態でしたが…
このバンドを知って、合宿で演奏した直後くらいにセカンドアルバムの発売があったので勿論ゲットし・・・
その後のリリースも待っていたり雑誌で記事が載ってないか探したりしたのですが、残念ながら自分は見つけることが出来ず…。
その後シングル「終わらない夢」をリリースしてから…殆ど情報もない状態…。
新譜や情報を探し続けて、5年後に「Two Hearts」をリリース
その時、CDショップでアルバイトしていて、レジで何となく「イエッツ」って検索したら新譜が出るって情報が出てきて逆にびっくりして…
同名の違うバンドじゃないのかな?って思いながら買ったら、まぎれもないJETZTでした。
それ以外にも自分は観ていたはずの”CITY HUNTER ’91”で挿入歌になってたみたいで…そのサントラを買ったり…
更にいつごろか忘れたのですが…その後、数年後にどこかのタワレコで処分品の箱に入っていたオムニバスCD「Just A Beat Show・Sunday Night Session Vol.1」に3曲収録されているのを見つけて飛びつくように購入…。
リリース日を観たら「鼓動」と「Two Hearts」の間の作品だったみたいですが…一番最後に手に入れた作品です。
多分買ったのは2003年から2008年の間のいつかだったと思います。
しかし…ここで一つ見逃していたのが…「好きよ!キャプテン~キャプテン・アンソロジー VOL.2」
このアルバム1998年に発売されているのですが…
実はこの発売されたレコード会社で当時、働いていました。
でも作品情報のバンド名が「THE YETZT」ってなってたんです…。
似てるバンド名やなぁ…とか思ったんですが、自分の認識ではTHEはついてないし知らないバンドだろうなぁって思いこんでいました。
それが4~5年前に会社(今は退職しましたが)のデータベースを仕事上で色々検索していたら、たまたま「THE JETZT」ってあって…作家名のところに「HISASHI」ってあったような気がして…。表記はハッキリ覚えてないのですが、明らかにJETZTのメンバーの名前とわかる感じでした。
そして資料CDを取り寄せて聴いたら「JETZT」でした。
でも、ブックレットとか作品自体の中での表記は「THE YETZT」…(^-^;
これ完全な誤字。
最後までそのままリリースされてたのかなぁ…って思うと悲しくなりました(^-^;
ライブは結局見られないまま
ディスクレビューというよりは、JETZTにまつわる自分の思いとかエピソードがダラダラと続きますが…せっかくなので続けます(笑)
WikipediaもそうですがネットでYouTubeとか検索していると今までなかったものがアップされてたりで見つける貴重な映像とかあったりして…
JETZTも結構綺麗な動画が上がっていて見たらカッコいいライブでした。
東京に居た時に宍倉州吾の所属するバンドを一回観に行ったことはあって…JETZTは違う感じだけど空間系のエフェクターの使い方とかJETZTっぽいなぁって気がしてて、やっぱり生で観たいなぁと思ったり…
そしたらボーカルの池上さんとベースの田中さんがバンドやるっての見かけて…行きたかったけど行けず…そこでもJETZTの曲をやったらしいけど…。
極めつけは去年…夏に地元に戻ってきたのですが…その戻ってきた少し後くらいに新宿LOFTのイベントでまぎれもないJETZTが復活して出演するってのを見かけて…。
悔しかったけど流石に行くことも出来ず、もしかしたら唯一見ることの出来るチャンスを逃したのかもしれない…。
どんなライブで何演奏したんだろうなぁ…。
その後調べてないので、ちょっと調べてみようかな…。
少し硬派なビート系バンドのメジャーファーストアルバム
ようやく本題に(^-^;
見出しの表現が正しいかどうかわからないのですが…。
個人的にはそんな感じもしました。
ところどころシンセを追加した感じの音になってる曲もありますが、基本的には4ピースで骨太に押していくカッコよさがあるような気がします。
最初に書いた合宿バンドではシンセが居なかったので、いい感じで間奏に入ってくるシンセの音とかは省いて演奏しましたが、違和感はない気はしました。
勿論あったほうがよりイイことは間違いないと思いますが。
サウンドプロデュースに笹路正徳さんが入っていて、ソニーだし…なのか「Wendy」のイントロのアルペジオがユニコーンの「SUGAR BOY」に似てるのはご愛敬なのだろうか(^-^;
ってのはありますが。
この時代に流行った明らかな華やかさはないバンドかもしれないけど、埋もれておくにはもったいないバンドで…。
今回もソニーさんにお願いです(笑)
再発とかは難しいとは思いますが…サブスクなんかで何卒!
「CITY HUNTER ’91」のサントラに入ってる曲だけはサントラの配信があるからされてるんですよね…。
My Favorite 3 Songs
本編、かなり余談的な話が多すぎましたが…アルバムの中から3曲。
個人的には半分の5曲コピーしたことがあるくらいですし、何を削るか難しい気はしますが次の3曲を…
Tear Drops
まずはやはりJETZTとの出会いのこの曲。
イントロのリフがAメロまでずっと続くカッコよさがあって…。自分もこの曲をオマージュして作った(というよりはデモアレンジした)曲があったりします。
間奏にはギターソロがなくってラストにギターソロが盛り上げて、盛り上げ切ったところで静かに終わっていくのもカッコイイし退廃感のある歌詞もカッコイイです。
カッコいいばっか(^-^;
So Long Dear Friend
これもコピーしました…。
最初はゆっくり演奏して、リズム隊が入ってくるところから速度を上げる形で…やったのですが…
音源はそうじゃなかった(^-^;
この曲が「キャプテン翼」のアニメの主題歌ってのは数年前に初めて知りました…YouTube見てて…。
宍倉さんのギターソロがメロディアスで早弾き主張する感じじゃないのも好きだったりします。
弾けないギターで当時なんちゃってな感じでソロをコピーしたりして楽しんでましたね。
少年
どれを選ぼうか迷ったのですが…こちらの曲。
サビとか歌いあげていくのが心地いいし・・・
宍倉さんのギターも布袋さんや本田さんみたいに空間系のエフェクターを効果的に使った気持ちのいいギターだなぁって思いますが
それを感じられる曲でもあるかな?
なかなかうまく書ききれませんでしたが…もし発見したら一度聴いてみて下さい。
ディスク情報
タイトル | THE NEW WORLD |
アーティスト | JETZT |
発売日 | 1989.5.21 |
レーベル | EPIC SONY |
収録曲 | |
The New World | |
Wendy | |
Innocent Sky | |
Tear Drops | |
Flat Town Nocturne | |
My Dream-君がいるからー | |
Venus | |
少年 | |
So Long Dear Friend | |
WAR SONG |
ディスカッション
コメント一覧
JETZTは、当初ルナシーと事務所が一緒で(確かほぼJETZTのために事務所を作り、後でルナシーが入ってきたと思います。その間に、AURAもその事務所に入ってきたかもしれません)、しかし社長がルナシーにばかり力を入れるので、JETZTのマネージャーの女性が怒って彼らを引き連れ、事務所を出て行きました。アルバム『TWO HEARTS』はその女性の事務所(事務所名はW Fields だった気がしますが、記憶に自信がありません)に所属していた時代の作品です。実は私はその女性とは友達だったのですが、二十数年前、事務所を手伝ってほしいというと持ちかけられたものの、思うところあって断り、そのまま会うことはありませんでした。数年前、共通の友人から彼女が亡くなったという報せを受けました。
宍倉や池上はどうしているだろう、とたまに思うことがあります。
初めまして。
コメントありがとうございます。
SWEET CHILDでしたでしょうか?
その事務所がJETZTのために立ち上げられたっていう話は何かで知ったことがあります。
恐怖の追跡とかっていうサイトだったかな?
あまりインターネットでの情報も検索しても出てこなかった時代に色んな人からの情報が載ってるサイトに掲載されていたような・・・。
その後はそういう感じだったんですね・・・。
このブログをちゃんと読ませていただくと、2019年夏頃に新宿LOFTでJETZTが復活したのですね。その女性が亡くなったという報せを見返すと、その年の初めに亡くなったようです(メッセージが来たのは、2019年11月でしたが・・・)。知らせてくれたのは、ザ・ルースターズというバンドの元メンバーでした。
新宿LOFTが歌舞伎町に移転して20周年記念の企画イベントだったようです。
2019年7月22日の”JUST A BEAT SHOW”に出演したみたいですが、観たというブログとかは見かけたことがなく・・・です。
http://www.loft-prj.co.jp/LOFT/20th/past.html
こちらのページの7月22日の左下の写真でスキンヘッドのボーカルが池上さんです(汗)
時期的に復活を受けたのも関係あるのかもしれないですね。