【ディスクレビュー】KAYOCO「KAYOCO -A CAT MEETS A DOG-」
今回はちょっと謎のシンガー、KAYOCOの1stアルバム「KAYOCO」について…。
今の時代、インターネットではいろんな以前はわかりづらい情報もいろいろ追加で公開されて詳しくわかるのですが、
このアーティストは今もちょっと情報が分かりづらい感じです。
KAYOCOについて
まずはKAYOCOというアーティストのプロフィールですが…Wikiより引用。
KAYOCO(カヨコ)は、日本の女性シンガー。1988年にテイチクよりシングル「TOY BOY」でデビュー。同曲はドラマの主題歌にもなりヒットを記録。
ということで非常にあっさりしてます(^-^;
で、以前(音楽関係の仕事してた頃)から懐かしめの女性アーティストの情報を調べるのに検索して出てくるブログがあって…そこに、KAYOKOさんというアーティストの記事があり…
それを読むとKAYOCOと同一人物という事だそうです。この方の調査能力とかすごいと思います。
そのブログはこちら↓
また記事の中に1997年時点までのプロフィール来歴がまとまっているページが別にあるとのことで、そちらも併せてリンクさせていただきます(^-^;
とりあえず今回は1stアルバムでBAIDIS時代の作品について書きますので…。
Wikiから拾い上げたBAIDIS時代の作品はシングル4枚、アルバム3枚です。
自分が持ってるのは1stと2ndアルバムになりますが…。
本当にいろいろ謎な感じです(^-^;
1stアルバムはHOUND DOG(当時)のメンバー、蓑輪単志によるプロデュース作品
ということで、アルバムについて書いていくと…
アルバムのサウンドプロデュース、アレンジは蓑輪単志、作曲陣としては、大友康平、蓑輪単志、八島順一、西山毅…そして、作曲家の方なのかな?
太田黒裕司も1曲書いているようです。このアルバム知った当時は勝手に別の方を想像してましたが、これ書くのに検索したらCMソングとか歌手の方への
楽曲提供などいろいろ手がけている方のようです。
作家陣5名のうち4名がHOUND DOGのメンバー(当時:涙)。
当時…っていうのは今もHOUND DOGは存在していて…メンバーは大友さん+サポートメンバーだったかと思うので(^-^;
メインの曲は結構、蓑輪さんが書いてたりするんですけどね(^-^;
で、このアルバムに戻ると鮫島さん、橋本さんが入ってないから…HOUND DOGのプロデュースって感じでもないようです(笑)
さらに作詞家でメインなのは…松尾由紀夫…ってなると、もう、やはり当時のHOUND DOGです(笑)
「ff (フォルティシモ)」が作詞:松尾由紀夫:作・編曲:蓑輪単志 ですから…。
もちろん当時の作詞、メンバーやほかの方もされてますが…。
っていうのを頭に入れて聞くと…1曲目なんてもう、やっぱりもうHOUND DOGです(笑)
ソニー時代のHOUND DOGらしい感じかなぁって。
そういえばデビュー曲はTOY BOY
先ほど書いたように…作家やプロデューサーを考えたら、ロックアルバムです、これ…。
でも、KAYOCO自体はデビュー曲が「TOY BOY」でユーロビートの曲…。
この記事書いている時点で、すでにちょっと前の話になりますが、”SOYJOY”のCMで替え歌になって使われてましたけど…(笑)
「TOY BOY」自体、洋楽のカバーで…アレンジャーも蓑輪さんではありませんがアルバムのラストに収録されてます(^-^;
っていうのでかなり謎な戦略のアーティスト…。
デビューが「TOY BOY」で1stアルバムがこのアルバムなので…。
途中で方向転換したわけでもなく…さらに2ndアルバムもロックな感じかと…。
この1stアルバムのタイトルって?
で、いろいろ謎に思う部分はほかにもあって…
今、ネットで中古品とか上がってたりするけど…このアルバムのタイトルが「A Cat Meets A Dog」ってなってるページなども見かけますが…
多分これ、キャッチフレーズじゃないのかな?っていう…。
確かにデザイン上書かれていたりするんですが、KAYOCOというアーティストロゴに添える形でA CAT MEETS A DOGって書かれていて…
でも表1にはその文字もないですし、背表紙に書かれておらず…。
一応メーカーから許諾をもらってオンデマンドで販売しているという「LABEL ON DEMAND」というところ(JVCビクターケンウッドが販売事業者みたいです)
では「KAYOCO -A CAT MEETS A DOG-」ってなってるので…
アルバムの正題は「KAYOCO」なんだと思います。
これは謎というよりは…情報が少なかったりいろいろなんでしょうね(^-^;
想像ですがこのキャッチフレーズはその後どうなのかわかりませんが、KAYOCOさんを猫に例えて、猫がDOG(=HOUND DOG)と遭遇したっていう意味だと
思います…多分。
2ndアルバムにHOUND DOGのカバーが…
そしてこの1stアルバムでガッツリメンバーが関わっているのですが、全くかかわっていない2ndアルバムに「KONYA HEART DE」という曲が収録されています…。
これ、なぜか英語交じりのローマ字表記ですが「今夜ハートで」のカバー。
2ndアルバムは外国人のプロデュースでタイトルも全部英語だからそっちに合わせたのかな?と思いますが…(^-^;
かといって英語詩アルバムでもなく…「今夜ハートで」もHOUND DOGの歌詞と同じまま歌ってます。
2ndに収録もなぜって思うんですが…「今夜ハートで」の作家って藤村一清さん…(^-^;
当時でも元メンバーだった方の曲を…。
ブックレットの解説文に「ハウンドドッグのカバーも収録」って書いてますが、2ndアルバムに各曲のクレジット書いてなくって(^-^;
会社の中にいたら調べることは出来るんでしょうけど…ってか出来るんですが(笑)
ってことで、1stアルバムの話ではないけど、なぜこの曲をなぜ2ndになぜプロデュースにかかわったメンバー以外の作った曲をって思うと謎です(笑)
聞き直すともったいない感じがするかなぁ…
もったいないというのはアーティストのアイデンティティとして…。
その後最初のプロフィールに書いたようにその後KAYOKOに改名して別人と思うような感じの作品を出しているとのこと(自分は聴いたことないけど)…。
「TOY BOY」はドラマの主題歌でヒットもしたし、そっちの方向でアルバム作成ってならなかったのかなぁ…って。
歌い方は確かにアルバム全体の歌い方に通じるものもあるにはありますが…。なんかちょっとHOUND DOGの楽曲に合わせ気味に感じるところもあったりで…。
時代を考えると「ff(フォルティシモ)」がヒットした後のHOUND DOGメンバーによるプロデュースなんだけど…多分、認知度低いと思うし…。
それはやっぱり「TOY BOY」で期待したファンが「あれ?」って思ったのかもしれない。
逆に2ndを考えると本流がロックだったのなら、それこそ蓑輪さん楽曲でデビューしたほうが…とか。
まぁいろいろあったのかなぁ…。
ということで、謎アルバムですが…大友さんのボーカルで聴いてみたい曲の集まり…。
レコーディングメンバーにギターで八島さんや西山さん、ベースで鮫島さんとかもちょこっと参加したりしてますしね。
My Favorite 3 Songs
これは、なかなか難しいのですが…これまで書いたように「TOY BOY」がアルバムの中で異色なので、それは外して選んでみようかなと思います。
本当は「TOY BOY」入るんですけど(笑)
I am KAYOCO ~nice to meet you ’88
アルバム1曲目の曲。
これ本当にHOUND DOGのアルバムに入ってそうな曲です(笑)
作詞:松尾由紀夫 作曲:蓑輪単志 なので…。
サックスも入ってて…アルバムでいえば、CD選書版でいろいろ買ったソニー時代のアルバムに入ってそうです。
「KAYOCO」の発売時期は「BE QUIET」と「GOLD」の間くらいですけど…。
BOYS LIFE
こちらも蓑輪さん作曲の作品…。
やっぱりキャッチ―ないい曲たくさん作ってますし、聞き心地の良い曲かと思います。
HEARTBREAK RAIN
これは西山さん作曲の曲でレコーディングでギター弾いているようで…イントロかららしさがあります。
ドラムも橋本さんがたたいているみたいです。
なんか…3曲選ぶところがさらにHOUND DOGのアルバム紹介になってるみたいですが…アルバムの特色として間違いないかなぁって思います。
これ音に迫力あったらもっといい感じに聞けるかもしれない…。
今は自宅でDIYリマスタリングもしやすいし…やってみようかな(笑)
ディスク情報
タイトル | KAYOCO -A CAT MEETS A DOG- |
アーティスト | KAYOCO |
発売日 | 1988.3.21 |
レーベル | BAIDIS(テイチクエンタテインメント) |
収録曲 | |
I am KAYOCO ~ nice to meet you ’88 | |
KNOCKIN’ MY HEART | |
ペントハウスはダンステリア | |
FIRST STEP | |
卒業 ~ Graguation | |
BOYS LIFE | |
HEARTBREAK RAIN | |
BITTER TASTE | |
空と日々 ~ SKY & DAYS | |
TOY BOY |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません